機能不全家族とは?

アダルト・チルドレン

 

アダルト・チルドレンを語る上で外せないのが、「機能不全家族」です。
この記事では、機能不全家族について説明していきます。

機能不全家族とは?

親同士や親子同士の間の暴言や暴力や虐待(身体的/精神的/性的)、親の依存症や病気問題など、安心や安全を感じられない環境の家族のことを機能不全家族といいます。

最近では機能不全家族のもとで育った子どものことをアダルト・チルドレンと呼ぶようになりました。
機能不全家族とアダルト・チルドレンはセットとして語られることが多いのです。

機能不全家族の4パターン

機能不全家族は様々な特徴があり、複雑に絡み合っていますが、大きく分けて4つの特徴パターンがあります。

過干渉タイプ

毒親と呼ばれることがもっとも多く、現代の家族問題で急激に増加してきました。
見えない機能不全家族と言われていて、外部からみると「良い家族」であることが多く、外部の人に訴えたとしてもわかってもらえない。信じてもらえないということもあり、あまり外部に言えない状態も多いのが特徴です。

養育者や親が先回りして何でもやってしまう。養育者や親が先回りして決定するので、言いなりで育ってきた。養育者や親の期待がいつの間にか、自分のやりたいことと認識されてしまい、誰にも言えずに悩んでいることも多いタイプです。

受ける影響

失敗する、挫折する経験が少ないため、社会に出たり就職したり世の中に出て挫折を味わうとガタガタと崩れてしまう。先回りして決めてもらっていたため、自分が何をしたいのかどうすれば良いのかわからない。自分を適度に規制する力を身につけられなかったために、自分の欲しいものがすぐに手に入らないと、怒りをコントロールすることができず、相手の気持ちがわからないもしくは考えようとしない自己中心的な考え方になります。

症状や問題

引きこもり、親への攻撃、摂食障害を起こす可能性あり。怒りのコントロールを学ぶ機会が少なかったため、人間関係で悩んだり、孤独を感じやすい。

 

無視・無関心タイプ

前述の過干渉タイプとは反対に、子どもに全く目を向けない。養育者や親が日常すべき子どもの身の回りの世話を放棄してしまうタイプです。養育者の無関心など、心理的に拒絶されているのも含まれます。

 

男の子を大事にする。一番上の子を大事にするというような田舎の風習や時代傾向の影響もあるのがこのタイプです。また抱っこしてもらうなどの具体的な愛情表現を得られない。衛生的に清潔な環境でなく、食事も充分に与えられない。もしくは、食事は用意してもらえたけどその食事自体に愛情を感じることができないなどの特徴もこのタイプです。

仕事依存(ワーカホリズム)含まれます。話を聞いてもらえない、触れようとしても触れさせてくれないなどの拒絶の態度が日常化している家庭環境です。

 

受ける影響

自分にはいつも何かが足りていないという空虚感を感じる。
表面的に愛情をくれる相手に依存する。もしくは、人を拒絶し人間関係を持たないようにする。拒絶された場合は、世の中に必要とされていないと感じ、孤独感、見捨てられないかという不安感、人に嫌われないように異常なまでに尽くしたりという行動を起こします。

 

症状や問題

さまざまな依存症、整形を繰り返す、うつ病、不安症など

 

虐待タイプ

文字通り身体的、精神的、性的虐待が頻繁に行われている家庭。
子どもが悪いことをしたと、しつけとしてベランダに出すなど。
最初は口頭での注意だったものが、家から出して鍵をかける、木につるす、叩く・殴る・蹴るなど、しつけがエスカレートしているのを養育者や親自体が気づかない場合も多い。また、自分に向けられていなくても、兄弟姉妹が虐待されている。親のどちらかがDVやモラハラを受けている場合も含まれます。

受ける影響

深刻なトラウマ(心の傷)が引き起こされます。
自分自身が虐待を受けていた場合、絶望的な脱力感や日常的に息が苦しい、からだがしびれるなどパニック状態を経験することもあります。
性的虐待の場合はPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされることもあります。

自己評価が低く、自暴自棄になったり、なんの感情もなくなる、暴力をふるう、他人を軽蔑するなど生活をしていくうえで、大きな支障をきたすことが多い。

 

症状や問題

境界性人格障害、解離、PTSD、うつ、不安症、心身症、摂食障害、薬物・アルコール依存症など

 

親子逆転タイプ

養育者や親と子どもの関係が逆転している家族。養育者や親の喧嘩の仲裁や愚痴の聞き役になったり、養育者や親の問題の相談役になるなども含まれます。自分の歳には合わないような家事や姉妹兄弟の育児をせざるを得ない状況もこのタイプに属します。

受ける影響

小さい頃から調停役が身についているため、大人になっても誰か他人の世話ばかりする共依存になる傾向が強い。自分よりも他人優先が定着しているので、自分のことを優先すると不要な罪悪感を感じる。周囲の期待に沿おうと頑張りすぎたり、なかなか「ノー」が言えないなどの影響がでます。

症状や問題

うつ、共依存、感情鈍麻(辛くてもずっと笑う/常に笑顔など)

 

症状や問題はあくまで参考の症状です。
上記4つはどれか一つではなく合併していることも珍しくありません。

例えば、

父→無視・無関心タイプ、母→過保護タイプ
父→虐待タイプ、母→無視・無関心タイプ
父→母に対する虐待、母→逆転タイプ  など

 

完璧な親はいない

機能不全家族と一般の家族の境界線を引けるかというと、線引きはできません。

上記に書いてあるようなことを、子どもに対してしてしまうことも時にはあるでしょう。私にも、もちろんあります。ひとつも当てはまらない育児をされている方はとても優秀だと思います。

親も養育者も完璧ではありません。
依存されて、依存する。ごめんなさいとありがとうを親子で同じだけ言い合える関係。そんな風に出来る関係が健康で良好な家族関係だと思います。

機能不全家族は世代で受け継がれやすく、親や養育者もまた機能不全家族で育った可能性が高いのです。

機能不全家族で育ったことに憤りを感じることもあるでしょう。
こんな家庭環境でなければと思うこともあるでしょう。
過去を変えることはできませんが、今から未来は自分の未来を歩めます。
自分らしく自分の想い通りに心の底から笑う人生を多くの方が歩めるよう願っています。

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