【タイプ5】「せわずき」さん

 

この記事は、「せわずきさん」のための「せわずきさん」に送る記事です。

このタイプは、アメリカの心理セラピストのウェイン・クリッツバーグ(Kritsberg,W)が、1985年に出版した『ACOA症候群(The Adult Children Of Alcoholics Syndrome)』という本の中で、成人となったアダルトチルドレンが子ども時代にどのような役割を担ってきたのか、特徴を6つの役割(ヒーロー、スケープゴード、ロストワン、プラケーター、ピエロ、イネイブラー)として表したものを基に作成しております。
※プラケーターとイネイブラーは1つにまとめて ケアテイカ―としてまとめられることがあります。「せわずき」さんは、上記タイプの「ケアテイカー」タイプに該当します。

せわずきさんの特徴

・誰かのために何かをやることが自分の生きがい
・困っている人を放っておけない
・自分の都合よりも他人の都合を優先
・自分を優先するとわがままに感じる
・相手の気持ちを敏感に感じ取りやすい
・「せわずきさん」は日本の母親像の象徴

周りの人達は、このタイプの人のことを「優しい」「相談にのってくれる人」「話を聞いてくれる人」と思って信頼するでしょう。

「せわずき」さんになった背景

このタイプは家族の中で暗い顔をしている人を、いつも慰めようとしてきました。
特に母親の愚痴を聞いたり、精神的サポート役をこなしてくるのが当たり前だったため、誰かの世話をするのが私の存在価値という歪んだ考え方を学んだからです。
自分が辛くても頑張っているお母さんを支えなければいけないという感じなくても良い義務感を背負いながら育ってきました。

 

また、日本には、このタイプが多いと思います。
何故なら日本の文化が、女性(妻)は一歩下がって自分を出さずに男性(夫)に尽くすことが良い妻である条件や美徳とされていたからです。そのため日本の母親達は、この「せわずき」さんになるしかなかったという言い方が正しいのかもしれません。

 

家庭にいることが多い母親をみて育った子どもは、その背中から沢山のことを学びます。
学び取った子どもは、自分の子どもにも同じように接していくでしょう。
だって、その方法しか知らないから。

 

親が悪いというよりは、その時代の美徳とされていた常識がこの問題を生んだ背景だと思います。

 

 

せわずきさんタイプの葛藤と苦しみ

過干渉になりやすい

このタイプは、自分が親になったときに子どもに対して過干渉や世代間連鎖を引き起こす可能性があります。子どもが心配だから、子どものためにと思って、色々とやってしまうと、子どもの成功体験を積み上げる機会を奪ってしまいます。そうすると、自分の意志で何かをやろうという気持ちがなくなってしまいます。また、失敗体験が少ないために、人生の節目(例えば受験や進学、就職)で失敗したときに、立ち直れず、不登校やひきこもりになってしまうなどがあります。

また共依存関係にもなりやすいのも特徴です。

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子育てでイライラしやすい

ケアテイカ―タイプの場合、してあげたことに見返りを求める傾向があります。
このタイプがワンオペ育児をしていると、夫に対して見返りを求める傾向にあり、
夫婦関係が悪化する恐れがあります。
その結果、子どもに対してのイライラが増していき、上手にイライラを解消できないと
躾という名の虐待をしてしまったり、逆に何もしない「ネグレクト」になる可能性があります。

人間関係の上手な距離の取り方がわからない

小さいころから誰かのお世話をしているのが当たり前だったため、お世話をしていないと落ち着かなかったり、お世話していない自分は価値のない人間という錯覚に陥ります。
そのため、お世話したいという気持ちの親切がエスカレートしすぎて「おせっかい」になるなんてこともあります。どこまで手伝ってよいのかの線引きがわからず、お世話がおせっかいに変わり、エスカレートすると依存になる可能性もあります。

そんな「せわずき」さんの良いところ

・面倒をよくみてくれる
・細部までの気遣いができる
・愛情が誰よりも深い
・この人がいないと世界が回らない
(看護師、教師、保育士などの職につく方が多い)

 

いざという時には、自分のことよりも他人のことを守れる強さと愛情の深さと優しさがあります。それは、みんながみんな出来ることではありません。
限られた人にしかできないこと。

それを出来る「せわすぎさん」がいなくなってしまったら、世界中の人が混乱するでしょう。

 

でも、あなたを大切に想っている人は、あなたが苦んでいるのをみるのが辛いのです。
誰よりもあなたに幸せになってほしいと願っています。あなたが命をかけてでも守りたい人のために、あなた自身が幸せになって下さいね。

せわずきさんタイプの回復のキーワード

罪悪感なく自然と「NO」を!

このタイプの方は相手にNOを言うことが、何か悪いことのように感じるかもしれません。
しかし、NOを言うことは、相手にとってもあなたのことを知ってもらうチャンスでもあります。そして、NOと言えるということは自分に対しても相手に対しても正直になることです。
信頼関係の証でもあり、より一層絆が深まるチャンスでもあります。

このタイプの方は、相手のことを自分ごとのように考えられる方なので、もしNOを言ったときに
罵倒してきたり、嫌味を言ってきた場合、その人は自分の利益のみを考えている人なので、あなたが悪いわけではありません。逆にそういう人が現れた場合、心の距離を置くべき人というのがわかります。このタイプの方は、他人との心の距離の取り方がわからない方が多いので、NOを言う事で上手な人との距離の取り方を学んでほしいなと思います。

 

自分がやらないことで相手が成長できる

何でも人のためにしたくなる、とても素晴らしい心の持ち主のあなた。
助けを求めている人にはどんどんそのチカラを発揮してほしいと思います。
しかし、求められていないことなのに自分がしてしまうことは、せっかく相手に訪れた成長のチャンスを相手から奪ってしまうことになります。

見守るってとても難しいことなんですよ。
だって、自分でやってしまった方が早いですもんね。
自分がやってしまった方がうまくいきますもんね。

でも、そこをぐっと我慢してみて下さい。
相手が例え失敗しても、それは相手の経験値があがったことです。
失敗を見守ることであなたの経験値もあがります。

見守ることができたときは、是非自分と相手の経験値があがったことを褒めてくださいね。

 

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